小学校で卒業式 被災した氷見市でも

富山県内の多くの小学校では18日、卒業式が行われました。
能登半島地震で大きな被害が出た氷見市の小学校でも子どもたちが6年間過ごした学びやを巣立ちました。

氷見市北大町にある比美乃江小学校で行われた卒業式には、卒業生70人とその保護者などが出席しました。
はじめに中野聖子校長から卒業生ひとりひとりに卒業証書が手渡されました。
このあと中野校長が「能登半島地震から2か月余りが経過し、当たり前の毎日がいかに大切かを知りました。今後も挑戦の一歩を踏み出してください」とはなむけのことばを贈りました。
能登半島地震で、氷見市内では住宅およそ4900棟に被害が出たほか、一時全域で断水が発生し、この小学校の敷地内には漏水が続く住宅向けにいまも給水場所が設けられています。
式では、卒業生が学校生活の思い出を振り返ったあと、今後の決意や抱負を恩師や在校生に伝えました。
そして、最後には校歌を合唱して6年間過ごした学びやを巣立ちました。
卒業生の男子児童は「地域の方などが復興にあたってくれたおかげで卒業式を迎えられたと思います。ここまで育ててくれた親に感謝したいです」と話していました。
また、女子児童は「地震で大変でしたが、友だちと話すなどして支えられました。小学校で学んだことを中学校に進んでも生かしていきたい」と話していました。