魚津 不登校児童の居場所「適応指導教室」を全校設置へ

魚津市教育委員会は新年度となる4月から市内のすべての小学校に不登校の児童が学校で時間を過ごすための居場所となる「適応指導教室」を設置します。

魚津市教育委員会では平成19年度から教育センター内に「すまいる」と名付けた適応指導教室を設け、学校に通いたくても通えない児童や生徒を対象に学習や活動を自分のペースで取り組んだり保護者との相談に応じたりして家族を支援してきました。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大以降、市内の小中学校、特に小学校で不登校の子どもが増えだし、より細かい支援が必要となってきたことから市教委では、4月から教育センターの「すまいる」を市内に5つあるすべての小学校にも設け各小学校単位で児童と保護者の支援に取り組むことにしました。
具体的な取り組みとしてそれぞれの小学校に元教員の指導員を1人ずつ配置し、指導員と連携しながら相談や学習を支援する元校長のコーディネーター1人が配置されます。
このために必要な人件費などの経費、あわせて1700万円あまりが新年度予算案に盛り込まれました。
魚津市教育委員会では「必ずしも登校やクラスに復帰することを目標にしているのではなく、子どもたちが元気になってこどもどうしや教員と楽しく学校で過ごせる居場所づくりを目指したい」と話しています。