ロシアへの中古車輸出 制裁強化から前年度比10%減少 

去年1年間に、県内からロシアに輸出された中古車の数はあわせて9万7000台余りで、ウクライナ侵攻を受けて政府が始めた制裁強化の影響で前の年よりも約10%減少しました。

大阪税関伏木税関支署によりますと、去年1年間に富山県内からロシアに輸出された中古車はあわせて9万7182台となり前の年よりも10.2%減少しました。
これに伴って、輸出額も1146億8800万円余りと前の年よりも18.7%減少しました。
ロシア向けの輸出台数が前の年を下回ったのは2020年以来で、背景にはウクライナ侵攻を続けるロシアへの制裁を強化するため日本政府が去年8月以降、一部の小型車を除いて中古車の輸出を禁止したことがあります。
ただ、月ごとの輸出台数をみると、去年8月と9月は、前年の同じ月の半数以下に落ち込んだものの、その後は、輸出できる小型車を中心に増加していて、去年12月には6割余りにまで回復したということです。
大阪税関伏木税関支署の西村一起支署長は「ロシア向けの中古車の減少は、当初想定していたよりも小さかった。日本の車の性能が高く、ロシアでの需要が依然として高いとみられる」と話していました。