地震で損傷 ホタルイカ漁の定置網を水中ドローンで調査

富山市の水橋漁港では、能登半島地震の影響で損傷したホタルイカ漁の定置網を修復して使用していますが、富山湾の漁の最盛期を迎える3月下旬を前に定置網が支障なく利用できているか確認しようと水中ドローンを使った調査が行われました。

富山湾に春の訪れを告げるホタルイカ漁は、毎年3月1日に解禁され、ことしも県内各地で水揚げが行われています。
このうち、富山市の水橋漁港では、年間の水揚げ高の8割をホタルイカが占めていて、能登半島地震の影響で、5つの定置網全てが損傷しましたがこれまでに4つを修復して漁に使用しています。
14日は、水橋漁民合同組合が修復した定置網が支障なく利用できているか調べようと海洋調査などを行う富山市の会社の協力を得て、カメラの付いた水中ドローンで調査を行いました。
沖合およそ1キロの場所で水中ドローンを水深30メートルほどまで潜らせ網が浮いたり、破れたりしていないか点検しましたが、問題はなかったということです。
水橋漁民合同組合の谷口豊副組合長は、「早く定置網を全て完成させて、他の漁港に負けないように、ホタルイカをとりたい。待っている人が多いので、そういう人たちに食べてもらえるよう頑張りたい」と話していました。
この組合では、ホタルイカ漁が最盛期を迎える今月下旬までに残る1つの網も復旧させたいとしています。