民生委員が能登半島地震の体験振り返る

朝日町と入善町の民生委員が、能登半島地震の体験を振り返り、今後の災害での対応に生かそうという研修会が開かれました。

朝日町と入善町の社会福祉連絡協議会が朝日町で開いた研修会には、地元の民生委員約100人が参加しました。
このなかで地域福祉が専門の富山国際大学、子ども育成学部の相山馨教授が講演し、災害時に支援が必要な人の情報を平時から市町村などと共有し、支援の漏れがないよう地域ぐるみで備えることや、災害が発生したらまずは自分と家族の安全確保を最優先にして、無理のない活動を心がけることが重要だと指摘しました。
また避難所が開設されたら、住民の相談相手となり、必要な支援につなげてほしいと呼びかけていました。
このあとグループごとに能登半島地震での体験を振り返る話し合いが行われ参加者からは「住民どうしの連絡手段がなく困ったので、LINEなど情報共有の方法を決めていきたい」とか、「今回は津波警報が出たので高台に避難したが、洪水などほかの災害での避難場所は分からないので、日頃から確認することが必要だと思った」といった意見が出されていました。
朝日町の60代女性は「災害時に自分の担当している人がどうしているのかを意識して、行動しようと思いました」と話していました。