能登半島地震で住宅など被害 氷見市の中学校で卒業式

富山県内の中学校などで14日卒業式が行われ能登半島地震で住宅や教育施設で被害が相次いだ氷見市の中学校では、卒業生の代表が「全国からの励ましが力になった。誰かを支えられる人間に成長したい」と答辞し3年間過ごした学びやを巣立ちました。

このうち、氷見市立西條中学校で行われた卒業式には卒業生111人と在校生、それに保護者らが参加しました。
はじめに壇上に上がった卒業生は自身の名前が呼ばれると、大きな返事をして光安淳子校長から卒業証書を受け取りました。
能登半島地震で震度5強の揺れを観測した氷見市では住宅4900棟余りが被害をうけ学校などの教育施設なども被災しましたが、この中学校の校舎に大きな被害はありませんでした。
光安校長は新型コロナの流行や能登半島地震の発生に触れ、「どれだけ予測困難な未来が待っていようとも、一人一人の持っている可能性を信じ、力強くたくましく歩んでください。みなさんの可能性は無限大です」と激励しました。
これに対し、卒業生代表の高島琉士さんは「能登半島地震がありましたが、全国からの励ましが力になり、氷見市が、西條中学校がますます好きになりました。少しでも誰かを支えられる人間に成長します」と答辞を述べました。
そして、卒業生たちは、「友〜旅立ちの時〜」などを合唱し、3年間過ごした学びやを巣立ちました。
卒業生の女子生徒は「卒業式を通して、今まで楽しかったことや大変だったことの記憶がよみがえってきました。高校で部活や友達づくりをして充実した生活を送りたいです」と話していました。
また、卒業生の男子生徒は「地震による大きな被害は受けませんでしたが、市内で大きな被害もあったので自分の力で支援ができたらと思います。3年間充実した学校生活だったので、感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。