「PFAS」 県内の河川や地下水で水質調査

有害性が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」について、国内各地の河川などで検出が相次いでいることから、県は来年度、県内全域の河川や地下水で水質調査を行う方針です。

有機フッ素化合物「PFAS」のうち、発がん性や子どもの成長への影響など有害性が指摘されている「PFOS」と「PFOA」について、国は水質の暫定的な目標値を定めているほか毎日摂取しても問題ない量の指標を盛り込んだ健康影響の評価書案を取りまとめています。
静岡市の化学工場の周辺など、国内各地の河川や水道水で高い濃度で検出されるケースが相次いでいることから、県は来年度の当初予算案に150万円を計上し、県内全域の河川や地下水で水質調査を行う方針です。
具体的には、県が管理するおよそ30の河川と、平野部のおよそ50の井戸で、「PFOS」や「PFOA」の濃度を調べるということです。
県によりますと、県内では国が令和元年度から2年度にかけて河川と地下水のあわせて4か所で水質検査をしたところ、いずれも国の暫定的な目標値を下回ったということです。
県環境保全課は「まずは実態を把握し、結果に応じて対策をとることで、県民の安全や安心につなげたい」と話しています。