黒部市のホテルに2次避難の人にマッサージで心身の疲れ癒やす

能登半島地震で被災した石川県の人たちが2次避難所として身を寄せている黒部市のホテルに、富山視覚総合支援学校の教員が出向いて、ボランティアでマッサージを行い、長期の避難でたまった心身の疲れを癒やしました。

黒部市の宇奈月温泉のホテルを訪れたのは、富山市にある富山視覚総合支援学校で国家資格のあん摩マッサージ指圧師やはり師などになるための指導を行っている教員3人です。
このホテルには、能登半島地震で被災した石川県輪島市の人たち約70人が2次避難していて、教員たちは、ロビーにいすを並べ、臨時のマッサージのコーナーを設けました。
そして、マッサージをしてほしい場所などを聞き取り、ボランティアで15分ずつのマッサージを、行いました。
避難が長期にわたっている人たちは、心身ともに疲労がたまっている人もいて、教員たちとの会話を楽しみながら、気持ちよさそうにマッサージを受けていました。
マッサージを受けた80代の男性は「心のこもった対応をしてくれるので幸せです。上手な先生で、体が楽になるだけじゃなく、指から心のあたたかさが響いてくる」と話していました。
マッサージをした富山視覚総合支援学校の教員は「少しでも心と体を癒やせればと思ってマッサージしています。気になるところはないと言っている人も、触れてみると「こり」があるので、少しでもほぐすことができれば」と話していました。