珠洲からの避難者に心身のケア 富山市

能登半島地震で被災し、石川県珠洲市から富山市内のホテルに2次避難している人たちに、体操などを通して心身の疲れを癒やしてもらう催しが行われました。

富山市にあるホテルでは、珠洲市からの2次避難者約100人を受け入れていて、きょう宴会場で開かれた催しには約20人が参加しました。
はじめに富山市保健所の臨床心理士が災害のあとは眠れなくなったり、つらい体験を思い出したりすることが多くなるとして不安があれば早めに医師や保健師に相談するよう呼びかけました。
このあと、心や体をリラックスさせるための体操が行われ、しっかりと深呼吸をしたり、肩を上げ下げして体を動かしたりする方法を学んでいました。
参加した77歳の男性は、「運動不足なのでよかったです。珠洲に帰って生活したいが家に住めないので名古屋の家族のもとに行く予定です」と話していました。
また、85歳の女性は、「目が覚めると今後の生活がどうなるのか不安になります。こうした取り組みはうれしいです」と話していました。
富山市保健所の臨床心理士、日水絵里子さんは、「災害後の反応は誰にでも起きる自然なことですが、つらい状況が長く続いたら私たちに相談してほしい」と話していました。