高岡市が運転免許を自主返納の高齢者にヘルメット購入費を助成

自転車のヘルメットの着用率の向上が課題となる中、高岡市では、運転免許証を自主返納した高齢者にヘルメットの購入費を助成する取り組みを始めました。

自転車のヘルメットの着用は、去年4月から努力義務となりましたが、高岡市では運転免許を自主返納した高齢者を対象に、自転車用のヘルメットの購入費を助成する新たな取り組みを始めました。
具体的には、高岡市は、免許を自主返納した高齢者に配布している公共交通機関やタクシーの利用券をヘルメットを購入するときも使えるということです。
また、運転免許証を返納すると警察から受け取れる運転経歴証明書を提示すれば、ヘルメットの購入費が1000円割り引きされるということです。
この制度を利用できる店は、高岡市の一部の自転車店だということです。
県警察本部によりますと、去年4月から12月までに、県内で自転車に乗っていて事故に遭った人のうち、ヘルメットを着用していた人の割合は13.7%にとどまり、着用率の向上が課題となっています。
高岡市市民生活課は「自転車に乗る際のヘルメット着用を習慣化してもらい、高齢者の自転車事故の軽減につなげたい」としています。