イタイイタイ病の教訓伝える 作文コンクールの表彰式

子どもたちにイタイイタイ病の教訓や自然環境を守ることの大切さについて考えてもらう作文コンクールの表彰式が23日、富山市で行われました。

「清流環境作文コンクール」は、イタイイタイ病対策協議会などが県内の小学生を対象に毎年行っているもので、6回目の今回は県内の50の小学校から1248点の応募がありました。
23日は、富山市で表彰式が行われ、入賞した児童らに表彰状が贈られました。
そして、高学年部門で最優秀賞を受賞した3人が作文を朗読しました。
このうち「清流環境歴史賞」を受賞した射水市の中太閤山小学校5年の長谷川駿さんは「イタイイタイ病をくり返さないために」と題した作文を読み上げました。
長谷川さんは、自分にできることは学びや考えを多くの人に伝えることだとして、「小さなことでもみんなに伝えることで、大好きな魚やお米を安心して食べられる自まんの富山県を守っていきたいです」とつづっていました。
イタイイタイ病対策協議会の小松雅子会長は「子どもたちが思ったことや考えたことなどいろいろなことが作文から見え隠れして、感銘を受けています。学校でも発表する機会をいただくなど環境の大切さや命の尊さを共有できる場を設けていきたいと思っています」と話していました。