孤独や孤立の問題を話し合う 富山市でシンポジウム

社会の中で孤独や孤立の問題が深刻になっていることを受けて対策などを話し合うシンポジウムが富山市で開かれ、能登半島地震の被災地ではこうした問題が浮き彫りになっているとして、日頃からの人間関係づくりが大切だという意見が出ていました。

富山県は孤独や孤立の問題が深刻さを増して自殺者が増えている社会状況を受けて、新年度から、官民連携で新たな取り組みを始めることにしています。
21日、富山市で開かれた孤立や孤独の対策などを話し合うシンポジウムには、生きづらさを抱える若者の支援団体の関係者などが参加しました。
そして、内閣官房孤独・孤立対策担当室の政策参与の大西連さんが、孤独や孤立は誰もが関わる可能性があり、行政機関だけでなく、さまざまな団体とも連携して取り組むことが重要だと訴えました。
続いて、県内で孤独や孤立の対策に取り組む人たちが参加してパネルディスカッションが行われました。
このうち能登半島地震で大きな被害を受けた高岡市伏木地区で、古書店を営みながら悩みを抱える人たちの相談に対応している堀田晶さんは地震をきっかけにもともとあった問題が浮き彫りになっていると指摘しました。
参加者からは対策には日頃からの人間関係づくりが大切だとして、「孤独や孤立を防ぐための活動をしている人たちのつながりも考えていきたい」という意見が出ていました。