県内 地震による災害廃棄物の量 推計で約4万4000トン

富山県は、能登半島地震による県内の住宅被害の状況などから推計した災害廃棄物の量が、これまでに約4万4000トンにのぼると明らかにしました。

富山県は、21日に開かれた県議会の厚生環境委員会で、今回の地震で発生した災害廃棄物の量や廃棄物の処理状況を明らかにしました。
それによりますと、2月14日時点で住宅の全半壊の被害が出た氷見市、高岡市、射水市、小矢部市、それに富山市の5つの市の状況から推計した災害廃棄物の量と砺波市と南砺市、それに上市町に設けられた災害廃棄物の仮置き場に持ち込まれた量を合わせると、約4万4000トンにのぼるということです。
これは富山県内で1年間に出るゴミの量の約1割にあたります。
富山県は、このほか石川県から運び込まれた災害廃棄物の処理も行っていますが、日常的に出される一般のゴミも含めて、県内の施設では1日あたり最大で約2300トンを焼却処理できるということで、これまでのところおおむね順調に処理は進んでいるということです。
一方で、住宅被害の状況は現在も確認中で、解体作業がこれから本格的に始まるため、今後、災害廃棄物はさらに増える見込みで、処理が終わる時期の見通しはたっていないということです。
富山県環境政策課は「市町村や業者と連携して災害廃棄物を処理するための支援を続けたい。環境にも配慮して再資源化も進めていきたい」としています。