地元の被災者も出店 復興応援イベント 富山県高岡市

能登半島地震で多くの建物などに被害が出た富山県高岡市で、復旧や復興を応援しようとチャリティーイベントが開かれ、地元を元気づけようと被災した人も出店を出しました。

このチャリティーイベントは高岡市や能登半島の被災地の復旧や復興を応援しようと新高岡駅前で開かれ、みずからも被災した市内の飲食店経営者などがお弁当やカレーなど、あわせて17の出店を出しました。
このうち、八百屋の林伝一さんは店の建物が傾き、床に亀裂が入るなどの大きな被害が出ましたが、地元に暮らす高齢者のために営業を続けています。
林さんは自分が被災した状況の中でも地元を元気づけることにひと役買いたいと参加を決めたということで、訪れた人たちに元気よく声をかけながら、にんじんやみかんなどを販売していました。
イベントの売り上げは出店を出した地元の被災者のほか、能登半島の被災地に義援金として送られるということです。
高岡市内から訪れたという40代の女性は「とても楽しいイベントです。被害が大きかったところもあるので、少しでも力になれればいいと思います」と話していました。
主催した実行委員会の永森茂委員長は「被災地を支援する形はいろいろあると思いますので、今回のマルシェをきっかけに支援の輪が広がっていけばいいと思います」と話していました。