地震の影響 県内宿泊施設の損失額は約20億円と推計

能登半島地震の影響で予約がキャンセルなどされた県内の宿泊施設の損失額は、およそ20億円にのぼることが県の推計でわかりました。

県の観光振興室は、能登半島地震の影響について県内の284の宿泊施設を対象に調査し、このうち111施設から1月と2月の営業実績や予約状況などの回答を得ました。
それによりますと、回答した7割以上の施設で例年より利用客は5万7000人あまり金額にして7億4500万円あまりの減少になりました。
ただ富山市や県西部のビジネスホテルなどでは震災復興関係の利用があるとみられ需要が増加している施設もあるということです。
今回の調査結果や国の統計をもとに県は県内全体の1月のキャンセルや旅行控えの影響を推計したところ、利用客は8万6000人あまりの減少で損失額は20億1300万円あまりにのぼるということです。
県は、2月20日から4月27日まで県内の宿泊施設の利用客に飲食店や土産店で利用できる県独自の「とやま応援クーポン」を配布することにしています。
国などが予定している北陸応援割の開始までは、対象の宿泊施設を1人1万円以上で利用した場合、3000円分のクーポンが配布されるということです。
県観光振興室は「地震の影響は続いている。宿泊施設に加え、飲食店や物産店など観光業を幅広く支援したい」としています。