入札をめぐる官製談合事件を受け立山町が再発防止策公表

立山町が発注したキャンプ場の設計業務の入札をめぐる官製談合事件で、町の係長が逮捕されたことを受けて、町は、今後は入札業務を複数の職員で確認するなどの再発防止策をとりまとめました。

この事件では、1月、立山町が発注した「グリーンパーク吉峰」のオートキャンプ場の設計業務などの入札をめぐって、町の係長が入札に関する情報を富山市の設計事務所の常務に事前に漏らしたなどとして、係長と常務が官製談合防止法違反と入札妨害の疑いで逮捕されました。
町は係長が逮捕されたことを受けて、今回、再発防止策を取りまとめ、8日開いた臨時の幹部会議で公表しました。
具体的には、今回は入札業務を係長が1人で担当していましたが、今後は建築士の資格を持つ複数の技術職員と、事務職員が、工事の設計や仕様書の内容を確認するほか、工事の期間についても担当の課長と係長が複数人で確認などを行うことでチェック体制を強化するということです。
また、入札の業務に関わる職員を対象にした研修会を、外部の講師を招いて新たに開くことなどが盛り込まれています。
立山町の舟橋貴之町長は「職員が逮捕され、改めておわび申し上げる。係長の仕事をうのみにしていたため、今回の逮捕に至ったと思う。現在は建築士の資格を持つ職員は3人しかおらず、複数でチェックするとそれぞれの負担が大きくなるので、来年度の採用を増やすことも検討したい」と話していました。