「立山黒部アルペンルート」4月開通に向けて除雪作業が始まる

北アルプスの山岳ルート「立山黒部アルペンルート」の4月の開通に向けた除雪作業が7日朝から始まりました。

雪の壁の間を通る「雪の大谷」で人気の「立山黒部アルペンルート」は冬の間は雪のため閉鎖され、その後、除雪作業を経て4月ごろに再び開通します。
開通に向けて、富山県や運営会社の立山黒部貫光などで作る「立山ルート除雪組合」は、7日朝から除雪作業を始めました。
富山県側の接続道路の起点となる立山町の藤橋ゲートでは、除雪車2台が雪を高く吹き上げながら道を切り開いていきました。
この除雪作業は約2か月かけて行われ、3月からは作業員が泊まりこんで、除雪車など22台を使って室堂までの全長約31キロの区間を除雪する計画です。
除雪組合によりますと、ことしは比較的雪が少なく、室堂では5日時点で平年より40センチ少ない約5メートル30センチ、藤橋では7日の時点で平年より70センチ少ない約60センチの積雪となっています。
組合を構成する富山県道路公社立山有料道路管理事務所の板屋直人所長は、「安全を確保して作業を進めていきたい。ことしは北陸新幹線の開通などもあるので、ぜひ白銀の世界を楽しんでほしい」と話していました。
アルペンルートのうち、「雪の大谷」などを含む大半の区間は4月15日に開通する予定です。