富山の飲食店経営者ら 寄付のお礼に“フッコウメシ”を提供

能登半島地震で被災した石川県の飲食店を支援しようと、富山県の飲食店の経営者たちが「フッコウメシ」と名付けた料理を詰めたギフトボックスを、寄付を寄せてくれた人たちにお礼として提供する取り組みを始めました。

これは、富山県南砺市で飲食店を営む谷口英司さんが、石川県輪島市と七尾市にある知り合いの飲食店が今回の地震で被害を受けたことから、仲間の飲食店の経営者7人に呼びかけて始めました。
31日は富山市中心部の「総曲輪通り商店街」などで、谷口さんたちはそれぞれの店で調理した料理を詰めた「フッコウメシ」と名付けたギフトボックスと、富山県氷見市の被災した酒蔵で作られた日本酒を、一口5000円の寄付をしてくれた人たちに、お礼として提供しました。
「フッコウメシ」には、富山県内の食材を使った恵方巻き、かにしんじょう、豚のもつ煮など、8種類の料理が詰められていて、寄付をする人たちが次々と立ち寄って、用意された300セットは約1時間でなくなりました。
寄付をした富山市の50代の女性は「若いころは能登半島方面に仕事に行くことがあり、被災された方たちのことが気になっていたので、役に立ちたいと思いました。早く日常が取り戻されることを願っています」と話していました。
取り組みを始めた谷口さんは「能登半島の各地には知り合いの料理人や生産者がたくさんいるので、それぞれが元気になれば周りの方たちも勇気づけられると思います。この活動を長く続けていきたい」と話していました。
谷口さんたちは、この取り組みをことし7月まで毎月1日に富山市内で行う予定で、寄付金は、被災した石川県の飲食店に贈られるということです。