大規模崩落の国道359号で国土交通省が緊急調査

能登半島地震で大規模な崩落が発生し、一部が今も通行止めとなっている富山県小矢部市の国道359号で、国土交通省の担当者が道路の復旧に向けた「災害緊急調査」を行いました。

富山県と石川県を結ぶ国道359号は、富山県小矢部市内山で160メートルにわたって地震による崩落などの被害が出ていて、今も石川県との県境までのおよそ4キロが通行止めとなっています。
23日、国土交通省の災害査定官が現地を訪れ、道路の復旧に向けた「災害緊急調査」を行いました。
災害査定官は、崩落の状況や現場の地質について富山県の担当者から説明を受けた後、山側に仮設の道路を設けて速やかに交通を確保することや、崩落した部分や周辺の盛り土でボーリング調査を行うよう助言していました。
富山県は、大規模な崩落の原因特定を進めるとともに、工事の具体的な方法を検討して国とともに道路の復旧を急ぐことにしています。
国土交通省防災課の小川渉災害査定官は「まずは仮の道路を造って交通を確保する必要がある。これから富山県内のほかの被災現場にも足を運んで状況を把握し、復旧に向けた方針を検討したい」と話していました。