射水市 小中学校の校長が登下校中の津波への対応を協議

能登半島地震で震度5強の揺れを観測し、海沿いにある富山県射水市で、市内の小中学校の校長が19日、万一、子どもの登下校中に津波が発生した場合などの対応策について意見を交わしました。

射水市役所で開かれた19日の会議には、市内の公立の小中学校の校長、21人が集まり、始めに市教育委員会の金谷真教育長が「能登半島地震が平日に起きていた場合、子どもは学校にいたり、下校中だったりした。改めて子どもたちをどう安全な場所に避難させるか考えておく必要がある」と述べました。
このあと各学校の校長は、4つのグループに分かれて意見交換し、このうち、海から近い場所に学校がある小学校のグループでは「登下校中に津波警報が出された場合、どこに逃げればいいか、子どもたちが瞬時に判断するのは難しい」と課題を挙げました。
その上で、今後の対応策として、教員や保護者が、子どもたちと一緒に通学路を歩き、近隣の高い建物などをきめ細かく確認し直す必要があるとの意見が出されました。
海岸から300メートルの場所にある新湊小学校の竹林浩樹校長は「私たちの学校は海に近く、数分で津波が到達する可能性があるので、教員らとすぐに話し合いをして今後の対応策をまとめたい」と話していました。