氷見市 障害抱える被災者に専門員が聞き取り

能登半島地震で震度5強の揺れを観測した富山県氷見市では、自宅で生活している障害のある被災者などの悩みを専門員が聞き取っています。

今後、氷見市は、聞き取りの結果を踏まえて、適切な福祉サービスにつなげたいとしています。
被災地では、生活環境の変化に伴う影響を受けやすい障害のある人の支援が大きな課題となっています。
これを踏まえ、氷見市は、県の研修を受けた「相談支援専門員」と連携して自宅で生活している障害のある被災者などの悩みを聞き取っています。
このうち、氷見市で相談支援専門員を務める能浦美穂子さんは、これまでに20人余りの聞き取りを行いました。
この日は、精神科に通院する1人暮らしの50代の女性の自宅を訪ね、悩みを聞き取ると、「家の被害状況を確認する気力すら持てない」などと打ち明けました。
女性は「相談に乗ってもらえて感謝しています。すごく頼りがいがあります」と話していました。
相談支援専門員の能浦美穂子さんは「必要としている支援は人それぞれ違うため、何が必要か把握するためにも早い段階で連絡を取ることが大切だと思っています。取りこぼしがないサポート体制をしっかりと作りあげたいです」と話していました。
氷見市は、1月22日に「相談支援専門員」を集めた会議を開き、現場の声を踏まえ、適切な福祉サービスにつなげたいとしています。