能登半島地震から2週間 被災者の住まいやなりわいの再建課題

能登半島地震から15日で2週間です。
富山県内では住宅被害が相次ぎ、14日時点で64人が避難生活を余儀なくされ、1990戸で水道が復旧しておらず、被災した人の住まいや、なりわいの再建が課題です。

1月1日の能登半島地震では富山県で観測史上初めて震度5強を観測し、富山市で80センチの津波を観測しました。
そして、いずれも富山市に住む中学1年の男子生徒と、30代女性のあわせて2人が、石川県に帰省中に被災して亡くなりました。
富山県によりますと、県内のけが人は14日時点で富山市で18人、氷見市で9人など、あわせて44人がけがをして、このうち3人が重傷です。
揺れや液状化の影響で住宅への被害が相次ぎ、氷見市で38棟が全半壊するなど、あわせて2930棟で被害が確認されていて、民間の賃貸住宅を活用した「みなし仮設」などへの入居手続きが進められています。
また避難が長期化していて、氷見市で39人、高岡市で25人とあわせて64人が避難生活を余儀なくされています。
氷見市では、断水したり、水は出るものの飲めない状態だったりして、あわせて1990戸で水道が復旧していません。
また、宿泊施設で宿泊や宴会のキャンセルが相次ぎ、ホテルなどの組合によりますとその被害額は1億5000万円に上るほか、漁業でも、かごが流されたり漁港の岸壁がひび割れたりするなど、経済活動にも打撃となっています。
今後は、被災した人たちの住まいや、なりわいの再建が課題です。