能登半島地震の津波で朝日町の漁港で漁船や漁具の被害

能登半島地震で朝日町では、津波による漁船や漁具の被害が確認され、一部の漁業者は操業ができない状態が続いています。

新潟県と富山県の県境近くにある朝日町の宮崎漁港では、1月1日の地震による津波で泊漁業協同組合に所属する漁船2隻が沈没しました。
また、海面から1メートルほどの高さにある水揚げ場周辺では、置いてあった網などの漁具が津波に流されたほか、大量の泥やゴミが押し寄せました。
被害は、沖合の網でも確認されていて1月11日に刺し網漁船が沖に出たところ、仕掛けた網がなくなっていて、14日も別の場所で網を引き上げたところ、網が切れたり絡まったりしていたということです。
漁協では、漁場にしている海底の地形などが変化しているとみていて、網を固定する位置などを見直さなければならないため、これまで通りの操業は当分は難しいということです。
泊漁業協同組合の脇山正美組合長は「漁船と違い網などの漁具に適用される保険がないため、大きな損失ですし、操業できないため収入が得られません。漁場がダメージを受けている可能性があり、被害は深刻です」と話していました。