被災した高齢者施設の入所者を富山県内の病院に移送

能登半島地震で被災した石川県内の高齢者施設の入所者を富山県内の病院に移送する動きが本格化しています。

富山県によりますと、介護が必要にもかかわらず避難生活を余儀なくされている高齢者施設の入所者を富山県内の病院で受け入れてほしいと石川県から要請があり、調整の結果、石川県七尾市の特別養護老人ホーム「秀楽苑」の入所者67人の移送が決まりました。
9日は、52人の高齢者が砺波市にある陸上自衛隊富山駐屯地を経由して自衛隊の車両や救急車などで県内の7つの病院に移送されました。
また、10日は残りの15人の高齢者が富山市民病院など県内の2つの病院に移送されたということです。
県は、今後、健康状態を見ながら高齢者施設に移すなどの対応を検討しています。
多くの人が避難している石川県内では、高齢者や障害者など特別な配慮を必要とする「要配慮者」の受け入れ先が足りない状況が続いていることから、県は今後も要請があり次第、県内の病院への移送を調整していくとしています。