氷見市で障害ある人たちが地震の不安を語り合う

能登半島地震のあと富山県内で今も避難などが続く中、氷見市では、障害のある人たちがいま抱えている不安を語り合いました。

氷見市社会福祉協議会は、毎月月末に精神障害や知的障害などがある人たちが語り合う場を設けていますが、1月1日の地震を受けて、当事者が不安を募らせているとして7日、急きょ開きました。
語り合いには、氷見市や高岡市などのおよそ20人が参加し、地震のあとどう過ごしていたかを語りました。
氷見市の沿岸部に住む米田和子さん(69)は「地面が回るような大きな揺れを感じ、すぐに薬や携帯電話を持って逃げました。避難所に3泊しましたが大きい声がストレスになったので耳栓があればと思いました」と話しました。
このあと参加者は、グループごとに話し合い、避難所で近くの人と話すことで不安を解消できたとか、避難の時は薬を忘れないことを実践できたなどの意見を共有しました。
「地震のあと睡眠薬を飲んでも眠れない日が続いている」と不安を口にしていた嶋啓一郎さん(51)は「もやもやしていましたが、話すことですっきりしました」と話していました。
氷見市社会福祉協議会の主任相談支援専門員の向井由美子さんは「感受性の強い人や今起きていることの意味が分かりにくい人、つらい思いを増幅させてしまう人が多く、話すことで少しでも気持ちが楽になれば」と話していました。