高岡市でボランティアによる復旧作業始まる

能登半島地震で震度5強の揺れを観測した富山県高岡市では、5日からボランティアによる復旧作業が始まりました。

地震の影響で高岡市では、液状化現象で建物が傾いたり土砂が流れ込んだりして、生活に影響が出ています。
高岡市の災害ボランティアセンターではきょうからボランティアを受け入れての復旧作業が始まり、京都や愛知など県内外から50人余りが集まりました。
このうち伏木地区ではボランティアが高齢者の家に流れ込んだ泥をかき出したり、家財道具を運び出したりしたほか側溝にたまった土砂をスコップで取り除いていました。
京都市から来た40代の男性は「以前に特急列車の車掌をしていて、富山に思い入れがあるので来ました。生活が大変だと思いますが、少しでも力になりたいです」と話していました。
県内では高岡市のほか射水市や小矢部市、氷見市でも災害ボランティアセンターが設置されていますが、被災した人のニーズと調整する必要があることなどから氷見市を除いて募集を一時、停止しているということです。
被災した70代の男性は「地震で大きく揺れ、液状化で泥が家にも入ってきました。自分たちだけでは手が回らないので、助けてもらえるととてもありがたいです」と話していました。