宿泊施設 被害受けた上2000人余の宿泊予約キャンセル

富山県内では、ホテルや旅館などの宿泊施設が地震の被害を受けた上に、のべ2000人余りの宿泊予約がキャンセルになるなど、観光業も大きな打撃を受けています。

県内の宿泊施設で作る「富山県ホテル・旅館生活衛生同業組合」は、県内の約160の宿泊施設に地震の被害や影響についてアンケート調査を行っています。
3日夕方までに26の施設から回答がありましたが、24の施設が地震で損壊したということです。
具体的には「地震で屋根や壁が壊れた」とか「給湯設備や配管が破損した」などという回答が寄せられていて、営業を休止している施設もあるということです。
「宿泊予約のキャンセルが相次いでいる」という回答も多く、地震を受けてのべ2500人分の宿泊予約がキャンセルになっているということです。
組合によりますと、キャンセルの理由については、交通状況などのほか「余震が怖い」とする客もいるということです。
年末年始は冬の味覚などを求めて多くの観光客が訪れるため、この時期のキャンセルは大きな打撃となるということです。
「富山県ホテル・旅館生活衛生同業組合」の松島秀樹事務局長は「新型コロナの影響で借金が増えているホテルや旅館も多い中でこのような事態になり、大変だと感じている。今後、国や行政の支援に期待したい」と話していました。