高岡市の国宝「瑞龍寺」や「勝興寺」など15の文化財が被害

富山県では、高岡市にある国宝の「瑞龍寺」や「勝興寺」など、県内15の文化財が地震の被害を受けていたことが分かりました。

3日正午に開かれた富山県の災害対策本部会議の発表によりますと、県内では、寺や神社、それに江戸時代の旧家など、少なくとも15の文化財が地震の被害を受けたということです。
このうち、加賀藩二代藩主、前田利長の菩提寺で、仏殿や山門などが国宝に指定されている高岡市の「瑞龍寺」では、地震の影響で境内にある大小3つの灯篭が倒れたほか、建物の壁も10か所ほどがはがれたりひびが入ったりしました。
また、同じく高岡市にある国宝「勝興寺」では、本堂の柱2本の金ぱくに裂け目が見つかったということです。
さらに、国の重要文化財の富山市の「浮田家住宅」、国の登録有形文化財の氷見市の「みなとがわ倉庫」などでも被害が確認されています。
県は、県内のほかの文化財にも被害がないか、市町村などから情報を集め、確認をすすめることにしています。