11月有効求人倍率 1.59倍 3か月ぶりに前月を下回る

11月の県内の有効求人倍率は、就業地別で1.59倍となり、3か月ぶりに前の月を下回りました。富山労働局は「雇用情勢は求人の動きに足踏み感があり、改善の動きにやや弱さがみられる」としています。

富山労働局によりますと、県内で仕事を求める人1人に対し何人の求人があるかを示す有効求人倍率は、企業の求人数を働く場所ごとに集計した「就業地別」で、11月は1.59倍となり、前の月を0.02ポイント下回って、3か月ぶりに前の月を下回りました。
また全国の有効求人倍率は1.28倍でした。
都道府県別に見ると福井県の1.95倍が最も高く、富山県は5番目に高い水準でした。
また県内の新規の求人数は8316人で、去年の同じ月より2.2%減っていて、6か月連続で去年を下回りました。
新規求人を産業別に見ると、「サービス業」は派遣業で介護やスーパーマーケット向けの求人が増えていることなどから、去年の同じ月より19.3%増加しました。
一方、「建設業」は工事の受注は増えているものの、資材価格や電気代の高騰で収益が伸びていないことから14.8%減少しました。
富山労働局の吉岡勝利局長は、「雇用情勢は求人の動きに足踏み感があり、改善の動きにやや弱さがみられる。物価上昇が雇用に与える影響に引き続き注意する必要がある」としています。