ユネスコ無形文化遺産の追加提案候補に「曳山・築山行事」 

射水市の放生津八幡宮に伝わる「曳山・築山行事」が、ユネスコの無形文化遺産に登録されている「山・鉾・屋台行事」の構成要素の1つとして追加提案する候補に選ばれました。

「曳山・築山行事」は、射水市にある放生津八幡宮に伝わる秋祭りの行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
このうち「曳山」では、13基の山車が、昼は、色鮮やかな花がさや緻密な浮き彫りが目をひく「花山」として、また日没後は多くの提灯で飾られた「提灯山」に姿を変えて町内を練り歩きます。
一方、「築山」は、海から訪れる神を迎えるため放生津八幡宮の境内に置かれる臨時の山車で、地域ゆかりの人物の人形などで飾られます。
この「曳山・築山行事」について、文化庁の文化審議会は、ユネスコの無形文化遺産にすでに登録されている「山・鉾・屋台行事」の構成要素の1つとして追加提案する候補に選びました。
文化庁によりますと、来年、ユネスコ事務局に提案書を提出し、追加が正式に決まるのは再来年の11月ごろに行われる政府間委員会での審議を経たあとになるということです。
「山・鉾・屋台行事」はこれまでに全国各地の33件が構成要素となっていて、県内では高岡御車山祭の御車山行事など3件が登録されています。