パソコンに「危険」画面 560万円余の特殊詐欺被害

11月、富山市の50代の女性が経営する会社のパソコンの画面に「パソコンが危険」などと表示されたことをきっかけに、560万円余りの特殊詐欺の被害にあったことがわかりました。

警察によりますと11月29日、富山市の50代の女性が、経営する会社のノートパソコンで作業していたところ、突然画面上に「パソコンが危険」というメッセージと「010」から始まる電話番号が表示されました。
不安に思った女性は、この番号に電話をかけると実在するソフトウエア会社の社員を名乗る女から「パソコンが乗っ取られた」や「世界中の人から会社の口座のデータが見られる状態になっている」などと言われ、指定する口座に一時的に預金を移すよう指示されました。
女性は、この指示に従って、現金約50万円をATMから振り込みました。
その後、「全額を振り込まないと意味がない」などと言われ、女性は会社の別のパソコンで犯人の指示どおりに操作すると使っていたパソコンが遠隔で使用できる状態になり、自身の会社のネットバンキングの口座にあったすべての預金が、犯人の口座に移されたということです。
女性は、その後、自身の会社のコンサルタントに相談したことで詐欺だと気づき警察に連絡しました。
被害は、総額で562万円あまりにのぼるということです。
警察は、パソコンの画面に突然メッセージが表示されるなどした場合は、インターネットから切断し詐欺を疑って家族や警察に相談するよう呼びかけています。