雪の季節を前にタイヤチェーンの取り付け方を学ぶ講習会 

本格的な雪の季節を前に雪道での車の立ち往生などを防ごうと、JAF=日本自動車連盟がタイヤチェーンの取り付け方を教える講習会を富山市で開きました。

この講習会は、大雪に備えてタイヤチェーンの装着のしかたを知ってもらおうと、JAF=日本自動車連盟富山支部が、事前に応募してきた人を対象に富山市で開きました。
講習会には県内の67歳の女性が参加し、職員からチェーンは、駆動する側のタイヤにまくことや、チェーンの表と裏を間違えないよう、注意して装着することなどの説明を受けていました。
このあと女性は職員と一緒に説明書を確認しながら実際に取り付けに挑戦し、スパイクのついたチェーンをタイヤに巻き付ける手順を確認していました。
女性は「講習を受けるまではチェーンの表裏や向きさえ分かりませんでしたが、今後は自分でも取り付けられる気がします」と話していました。
JAF富山支部の林宏二さんは「チェーンはタイヤのサイズにあったものを購入し、まずは一度広げて取り付けてみてほしい。また雪道では、急発進、急ハンドル、急ブレーキなどは絶対にせず、慎重な運転をお願いしたい」と話していました。

《雪道 過去には立ち往生も》
県内では雪のシーズンに立往生がたびたび起きていて、去年1月には小矢部市の国道8号の上り坂で大型トラックが動けなくなったのをきっかけに一時、最大15キロにおよぶ立ち往生が起きたほか、おととし1月には県内の東海北陸自動車道で10キロ余りの区間で約200台の車が立往生する事態が発生しました。
またJAF=日本自動車連盟富山支部によりますと、県内で去年12月からことし2月までの昨シーズンに、雪道のくぼみから抜け出せなくなる「スタック」や、用水路にタイヤが落ちる「落輪」などでの救援件数は、あわせて939件にのぼったということです。
JAF富山支部は、「チェーンは車に積んでおき、万が一、スタックした場合は、タイヤの周りをスコップなどで除雪してほしい。またアクセルをゆっくり踏みながら、車を振り子のように前と後ろに繰り返し動かすことで脱出できる場合もある」と話しています。