滑川高校 サクラマスの飼育開始 卵約3000個をふ化へ

サクラマスを増やそうと養殖に取り組んでいる滑川市の高校で、来年春の放流に向けて生徒たちが卵をふ化させる準備を始めました。

滑川市にある滑川高校では、県産のサクラマスを増やそうと卵のふ化からの養殖に取り組んでいて、ことしで17年目です。
12日に実習室に集まった海洋科の生徒9人が、県水産研究所から譲り受けたサクラマスの卵約3000個を水槽に移し、酸素を行き渡らせるため、卵が重ならないように網の上で薄く広げていました。
また卵は環境の変化に弱いため、ふ化を成功させるには生育に適した水温である10度を保つことや、光がなるべく当たらないよう部屋を暗くし、振動を与えないようにして毎日状況を確認する必要があることなどを教員から教わっていました。
2年生の男子生徒は「振動などのストレスを与えないように優しく育てたいです。県内の川にサクラマスが増えればうれしいです」と話していました。
サクラマスは5センチほどの稚魚に成長させたあと、来年4月に上市町の上市川に放流するほか、一部は食品加工を学ぶため水槽で育てたあと、ます寿司にしたり缶詰にして地域のイベントで販売したりするということです。