「立山黒部アルペンルート」今季観光客数 昨季比23万人余増

北アルプスの山岳観光ルート、「立山黒部アルペンルート」を、今シーズン訪れた観光客の数は、あわせて71万人にのぼり、昨シーズンよりも23万人あまり増加しました。

富山県立山町と長野県大町市を結ぶ「立山黒部アルペンルート」は、ことし4月15日に全線開通し11月末に今シーズンの営業を終えました。
運営する「立山黒部貫光」によりますと、今シーズンの観光客はあわせて71万人となり、去年より23万1000人、率にして48%増えました。
このうち国内からの観光客は、昨シーズンに比べて5万8000人増加し53万1000人でした。
関東を中心に大都市圏でのPR活動が功を奏し入り込みが好調に推移したとしています。
また、海外から訪れた人は、昨シーズンの26倍近い17万9000人で、コロナ禍以降初めて、シーズン当初から渡航制限がなかったほか円安効果もあったとみています。
その一方で、コロナ禍の前にあたる令和元年の88万3000人と比較すると、約8割にとどまっていてまだコロナ前の水準には戻っていません。
「立山黒部貫光」は、「来年は3月の北陸新幹線敦賀延伸や6月の黒部宇奈月キャニオンルートの一般開放を控えているので相乗効果を高めるため積極的な誘客につとめたい」と話しています。