立山黒部アルペンルート 国内唯一のトロリーバス来年廃止へ

富山県と長野県を結ぶ山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」で富山県側のトンネルを架線の電気で走る国内で唯一のトロリーバスが、老朽化のため来年12月に廃止されることになりました。

立山黒部アルペンルートのトロリーバスは、立山・室堂と大観峰を結ぶ「立山トンネル」のおよそ3.7キロの区間を架線の電気で走り、国内で唯一、今でも運行されています。
トロリーバスを運行する「立山黒部貫光」によりますと、車両の更新時期となるなか、部品の調達が難しくなったことから、来年12月1日に廃止すると国土交通省北陸信越運輸局に届け出たということです。
トロリーバスは1996年に運行を開始し、これまでに1920万人以上が利用したということです。
立山黒部アルペンルートの営業は4月から11月までで、トロリーバスが運行されるのは来シーズンが最後となり、再来年4月からは電気バスが導入される予定です。
このルートでは長野県側の扇沢と富山県の黒部ダムを結ぶ関電トンネルでもトロリーバスが運行されていましたが2018年に終了し、現在は電気バスが運行されています。
立山黒部貫光は「来年度は国内唯一のトロリーバスの最終運行の年となるので、ラストイヤーを記念したイベントなどを実施していきたい」と話しています。