「黒部宇奈月キャニオンルート」ツアーガイド育成する研修会

来年、一般開放が始まる「黒部宇奈月キャニオンルート」のツアーガイドを育成する研修が、黒部市で行われました。

「黒部宇奈月キャニオンルート」は、黒部峡谷鉄道の欅平駅から黒部ダムまでを結ぶ全長およそ18キロの関西電力の工事用路線で、来年6月からは観光客向けに一般開放が始まります。
これを前に、現在、ツアーガイドの育成が行われていて、11日に黒部市で行われた研修では、候補生5人が実際の現場をイメージしながらガイドする内容を発表しました。
候補生たちは、現地を視察した際の実感などを交えて発表を行い、ダム建設に従事した作業員の苦労を知ってもらうため、ルートのトンネル内を流れる冷たい水を観光客にも触ってもらうといったアイデアや、トンネル掘削工事の最大の難関となった「高熱隧道」の周辺では、いまでも気温が40度近くあることや硫黄の匂いがすることなどを伝えたいと提案していました。
これに対し講師からは、情報を盛り込み過ぎず、簡潔に伝えることや、時間を説明だけに費やさずじっくり風景を見てもらうことも大切にするようアドバイスを受けていました。
候補生のひとりは「自分が考えた内容で話すと、乗車時間に間に合わなくなる可能性があることもわかり、とても参考になりました」と話していました。