富山と京都・大阪結ぶ高速バス 運転手不足などで減便に

富山地方鉄道は富山と京都・大阪を結ぶ高速バスについて、運転手不足と利用客減少のため、12月から当面、1日3往復を2往復に減便することになりました。

富山地方鉄道は阪急観光バスと共同で、富山と京都・大阪を結ぶ高速バスを1日3往復、運行していますが、12月から当面、2往復に減便することにしたということです。
運休するのは、12月1日から、富山駅前を午後0時10分に出発し大阪に午後5時45分に到着する便と、12月2日から、大阪を午前9時半に出発し富山駅前に午後3時20分に到着するあわせて2便です。
富山地方鉄道によりますと、運転手がコロナ禍の前より1割ほど減って不足しているほか利用客もコロナ禍の前の半分程度に落ち込み、平日は1便あたりの乗客が数人にとどまる日もあるなど、利用が回復していないことが要因だとしています。
高速バスで大阪から富山に来た徳島県の17歳の男子高校生は、「電車よりバスのほうが安いので減便されると学生にとっては大変です。でも乗客は6人くらいしかいなかったので、減便もしかたないのかなと思いました」と話していました。
富山地方鉄道では業務の効率化を図るため、富山市中心部にあった2か所の営業所を、27日に1か所に集約したほか、今後、運転手の確保に向けて、待遇の改善を進めたいとしています。
富山地方鉄道は、「今後、利用が増え、運転手が確保できれば再開も検討したい」とコメントしています。