災害時 障害者と一緒に避難する際の行動は?訓練通し考える

災害時に障害のある人と一緒に避難するにはどう行動すればよいか、多くの人に考えてもらおうと小矢部市の障害者団体が25日防災訓練を開きました。

この訓練は小矢部市の障害者団体が災害時の避難行動について考えてもらおうと開いたもので、会場となった大谷中学校の体育館には地元の住民など約180人が集まりました。
このうち障害のある人と一緒に避難所まで移動する訓練では、参加した人が「この先に段差があります」などと声をかけながら視覚に障害のある人を誘導していました。
また、参加者の中には、目隠しをした状態でつえで足元を確かめながら歩くことで、障害のある人が避難する際の大変さを実感する人もいました。
このほか、防災グッズの説明や地震の揺れを体感できるブースもあり、参加した人たちは災害時の対応について考えていました。
参加した80代の女性は「当事者から教えてもらえる機会は貴重でとても勉強になりました。災害が起きた時には適切に配慮できるようにしたいです」と話していました。
この訓練はことしで8回目を迎え、自助と共助の向上に努めたとしてことし9月に国の表彰を受けています。
訓練を主催した「小矢部市障害者団体連絡協議会」の山田正弘さんは「訓練を通して障害者が災害時に安心して避難できる地域になってほしい」と話していました。