北陸新幹線開業後も“観光誘客”で連携 北陸3県知事懇談会

来年3月の北陸新幹線の福井県内開業を前に北陸3県の知事による懇談会が福井県勝山市で開かれ、開業後も観光誘客や情報発信で連携することを確認しました。

14日は、北陸3県の知事が永平寺町にあるえちぜん鉄道の永平寺口駅に集まり、恐竜の置物が飾られた「恐竜列車」に乗って、県内有数の観光スポットである県立恐竜博物館に向かいました。
3人は博物館に到着すると、ティラノサウルスの形をしたロボットや恐竜の化石などの展示を視察していました。
その後開かれた懇談会では、来年3月に予定されている北陸新幹線の福井県内開業などについて意見が交わされました。
このなかで、石川県の馳知事からは、開業後は北陸全体で観光需要の変化が予想されるため、3県の観光関連のデータを誰でも閲覧できるようにすることが提案され、富山県の新田知事は、来年7月にオープンする大阪駅直結の商業施設に3県合同で観光情報の発信を行う拠点を設けてPRしていくことについて説明しました。
また、杉本知事は、3県が連携して東京・北陸・関西を結ぶ「レインボールート」と銘打った新たな観光周遊ルートをPRするほか、JRに関西国際空港と直結する特急列車の敦賀までの延伸を要望して、外国人観光客の誘致に注力することを提案しました。
終了後、杉本知事は「観光誘客の施策について提案しあうなど、3県が1つになる重要な会だと改めて認識した。新幹線の大阪までの全線開業に向けても連携を強めたい」と述べました。