高岡市の職業訓練施設で溶接の職業訓練にAR活用

働く人たちの学び直し=リスキリングを支援しようと、高岡市にある職業訓練施設では、AR=拡張現実を活用して、安全に溶接の作業を学べる取り組みを進めています。

この取り組みは、高岡市にある公共職業訓練施設、「ポリテクセンター富山」が行っているもので、7日、現場の様子が公開されました。
ここでは、ARの技術を使って溶接の作業を疑似体験することができ、専用のマスクなどを装着して、映し出された仮想の金属板に溶接を施していきます。
作業のデータはすべて記録され、器具を動かす速さや角度が適切かどうかが分析されて点数化されます。
実際の作業と比べて安全なだけでなく、準備にも手間がかからないことから、溶接技術を学ぶコースの導入課程で活用していて、その後、本物の器具や材料を使って技術力を高めることで、円滑な技術の習得を支援しているということです。
「ポリテクセンター富山」の職業訓練指導員、石岡正太郎さんは「ARの溶接だとさまざまな準備を省けるほか、改善すべき点も点数化されてわかるので、技術の向上につながると思う」と話していました。