前線が近づいている影響で荒れた天気に 強風に十分注意 

前線が近づいている影響で荒れた天気に 強風に十分注意 

前線が近づいている影響で6日の県内は荒れた天気となり、富山市八尾では27.7メートルの最大瞬間風速を観測しました。
気象台は、東部北の海上では7日の未明から昼すぎにかけて強風に十分注意するよう呼びかけています。

気象台によりますと発達中の低気圧が寒冷前線を伴って日本海からオホーツク海に進んでいる影響で、6日の県内は強い風が吹く荒れた天気になっています。
午後5時までに観測した各地の最大瞬間風速は、富山市八尾で27.7メートルと11月としては観測史上最大となったほか、富山市で25.6メートル、富山空港で22.6メートルなどとなりました。
こうした中、各地で強風が原因とみられる被害が相次ぎ、消防によりますと富山市上大久保では70代の女性が風にあおられて転倒し、後頭部にけがをして病院に搬送されました。
女性は搬送時には意識があったということです。
また、同じ上大久保では、国道41号沿いにある民家の木が倒れて、一時、道路をふさぎました。
(交通への影響)。
強風で6日午後8時現在、交通機関に影響が出ています。
強風で交通機関に影響が出ています。
【JR】JR高山線は富山駅と飛騨古川駅の区間で「特急ひだ」8本が運転を取りやめました。
また普通列車もあわせて12本が区間運休などになりました。
【地鉄】。
富山地方鉄道の立山線は強風で飛ばされた木の枝が架線に引っかかった影響で、本宮駅から立山駅の間で、一時運転を見合わせましたが午後6時ごろに再開しました。
(停電)。
北陸電力送配電によりますと6日午後5時半現在、富山市の月岡町や稲代などであわせておよそ250戸が停電になっているということです。
強風が原因かどうかはわかっていませんが、原因を調査するとともに復旧作業を進めています。

気象台によりますと、6日夜遅くから7日午前にかけて、寒冷前線が北陸地方を通過する影響で、雷を伴って激しい雨が降るところがある見込みです。
また、7日は海上を中心に南西の風が強まる見込みで、最大風速は陸上の東部で12メートル、西部で10メートル、海上の東部で18メートル、西部で15メートルと予想されています。
気象台は、東部北の海上では7日未明から昼すぎにかけて、強風に十分注意するとともに、県内全域でも7日夕方まで強風に注意するほか、高潮、急な強い雨、落雷にも注意するよう呼びかけています。