9月の有効求人倍率 4か月ぶりに前月上回る

ことし9月の県内の有効求人倍率は就業地別で1.61倍となり、4か月ぶりに前の月を上回りました。
ただ、富山労働局は「求人の動きに足踏み感があり、改善の動きにやや弱さがみられる。物価上昇が雇用に与える影響に引き続き、注意する必要がある」としています。

富山労働局によりますと、ことし9月に県内で仕事を求めた人1人に対し企業から何人の求人があったかを示す有効求人倍率は、実際に仕事に就く場所ごとにまとめた就業地別で1.61倍となり、前の月を0.02ポイント上回りました。
有効求人倍率が前の月を上回るのは4か月ぶりです。
また、新規の求人数は9150人で、去年の9月と比べると2.4%減っています。
このうち「プラスチック製品製造業」は電気自動車やハイブリッド車向けの生産が好調なことを受けて11.7%増加しました。
一方で、電気代の上昇で求人を控える業種も多く「電子部品・デバイス・電子回路製造業」は、受注の落ち込みもあって64.9%の減少となりました。
富山労働局は、「求人が求職を上回って推移しているものの、求人の動きに足踏み感があり、改善の動きにやや弱さがみられる。物価上昇が雇用に与える影響に引き続き、注意する必要がある」としています。