教員の業務負担軽減へ朝日町が学校に生成AIロボット導入へ

全国的に課題となっている教員の業務負担の軽減につなげようと、朝日町は、新たに、自動的に文章を作る生成AIを搭載した人型ロボットを導入することになりました。

朝日町に導入されることになったのは、自動的に文章を作る生成AI「ChatGPT」を搭載した人型ロボットの「Pepper」です。
これは朝日町教育委員会と富山大学が連携して、10月から開発を進めてきたもので、部活動の練習メニューや修学旅行の計画案などを短時間で作成することができるということです。
これまでこれらの作成は、複数の教員が長時間にわたる会議を経て行ってきたもので、朝日町教育委員会では長時間労働の大幅な削減につながると期待しています。
教育現場での生成AIを巡っては、子どもの教育に活用すべきかいまも議論が続いています。
一方で、文部科学省はことし7月、教員の働き方改革については活用を推進するとする暫定的なガイドラインを発表していて、朝日町の取り組みは全国的に見ても先進的な事例だということです。
朝日町教育委員会の木村博明教育長は「生成AIの利用で、教員の事務作業の負担を大幅に削減でき、児童生徒に向き合う時間をつくることができると考えているので、今後の本格的な普及にむけて検証を進めたい」と話していました。
朝日町では今後、総合教育会議を開き、11月から町内の小中学校に試験的に導入することにしていて、効果や課題を検証することにしています。