林業の人手不足解消へ ドローンで資材運ぶ作業の実演 氷見市

深刻な人手不足が続く林業の分野で、作業の負担軽減につなげてもらおうと、ドローンを使って資材を運ぶ作業の実演が、富山県氷見市で行われました。

深刻な人手不足に悩む林業の労働環境を改善しようと、富山県はドローンの導入を呼びかけていて、富山県氷見市で開かれた2日の実演には、森林組合の関係者やドローンのオペレーターを育成する企業の担当者など、約20人が参加しました。
山の斜面に集まった参加者らは、産業用のドローン1機が、100メートルほど離れた場所から、約10キロの資材を、木ややぶを越えて運ぶ様子を見学しました。
ドローンのオペレーターを育成する企業の担当者は、ドローンを操るコントローラーを飛行中に別のコントローラーに切り替えられる様子を披露し、作業の安全確保のためこうした機能を備えていることを詳しく説明していました。
山の斜面などで行われる林業は、作業員が減少する中で資材の運搬の省力化が課題となっていて、富山県では、ドローンの活用が人手不足の解消につながるとして、国の補助金などを利用したドローンの導入を呼びかけています。
見学した森林組合の職員は「大きな資材を運んでいても安定して飛んでいたので驚きました。人手不足の解消につながると感じるので、ドローンの導入を検討したい」と話していました。