冬に増えるノロウイルスなどの食中毒防止で一斉取り締まり

冬に増えるノロウイルスなどによる食中毒を防ごうと食品の販売店や飲食店などの衛生状態や安全管理を確認する県内一斉の取締りが1日から始まり、富山市のデパートでは保健所の食品衛生監視員らが確認に訪れました。

富山市総曲輪のデパートでは、午前10時の開店と同時に富山市保健所の食品衛生監視員など6人が訪れました。
監視員らは精肉店や鮮魚店、それに惣菜店などを回り、調理設備や器具が消毒されているか調べたほか、食品衛生法の改正に基づいておととしから義務化された「HACCP」と呼ばれる国際的な基準による衛生管理がルールどおり実施されているかどうかを記録簿などで確認していました。
ノロウイルスは乾燥と寒さに強いため冬に増えるとされていて、県によりますとことしは1月から2月にかけてあわせて25人が医療機関を受診したということです。
富山市保健所生活衛生課の鈴木富勝課長は「これからの季節は忘年会など飲食の機会が増えるとともにノロウイルスの感染が増える時期なので、しっかりと衛生管理が行われているか確認していきたい」と話していました。
この取締りは、県内の飲食店や食品の販売店など約5000の施設を対象に12月末まで行われます。