南砺市 クマの出没動画 ホームページで公開し注意呼びかけ

富山県内でクマの出没が相次ぐなか、南砺市は10月に市内で撮影されたクマ数頭の動画をホームページで公開して、朝や夕方は外出や農作業は控えるなど注意を呼びかけています。

南砺市がホームページで公開したのは、市内の木工所に設置されているカメラがとらえた映像です。
10月14日の午後4時半すぎ、大きいクマ1頭と小さい2頭が歩き回り、落ちている木の実を食べたり、殻を口から出したりしているような様子がとらえられています。
このほか10月22日の午後10時すぎには、暗闇のなかクマ2頭が落ちている木の実を食べる様子も撮影されています。
連絡を受けた市が現場を確認したところ、クマが食べたとみられるくるみの殻が落ちていたということです。
木工所の従業員は「すぐそばまでクマが来ていると知り、怖いです。動画を見て、敷地内の柿の実は収穫しました」と話していました。
市は侵入を防ぐため、住宅や倉庫、車庫などの戸締りを徹底し、山里の集落ではクマが活発に活動する朝や夕方に外出や農作業はなるべく控えること、集落に隣接するやぶや河川敷の草むらは地域ぐるみで刈り払うこと、利用予定のない柿などの果樹は早めに実を取り除くか木を伐採するよう呼びかけています。
富山県によりますと、クマの出没情報は10月は30日午後5時までに去年10月1か月分の10倍余りの235件寄せられたほか、ことしは5人がクマに襲われこのうち高齢の女性1人が死亡しました。