北陸3県の景気 “緩やかに回復している“

日銀は「さくらレポート」を公表し、北陸3県の景気について「緩やかに回復している」として3期ぶりに判断を引き上げました。

日銀は3か月ごとに北陸3県の企業への聞き取りなどをもとに景気の判断を行い、地域経済報告の「さくらレポート」として公表しています。
具体的に項目をみると、「設備投資」は、人手不足に対応するための省力化や、脱炭素に向けた対応などの動きがみられ、「増加している」としています。
また、「個人消費」は物価上昇の影響も受けつつも「円安効果もあり外国人観光客の平均購入額が日本人の2倍になった」とか「猛暑の影響でエアコンなどの売れ行きが好調だった」といった企業の声が寄せられ、「緩やかに回復している」としています。
一方、「生産」はメーカーから「中国経済の減速感が強まるなか中国向けのスマホやパソコンを中心に需要が減少している」といった意見が寄せられ、「弱含んでいる」となりました。
こうしたことを踏まえ、日銀は、北陸3県の景気についてことし4月から続いていた「持ち直している」という判断を今回のレポートでは「緩やかに回復している」として3期ぶりに引き上げました。