被災者の生活支援へ 車の無償貸し出しで協定

大きな災害が起きた際に被災者の生活支援のため無償で車を貸し出す取り組みを進めている団体が富山県内にある中古車販売店の団体と協定を結びました。

一般社団法人の「日本カーシェアリング協会」では、被災地で無償で車を貸し出す取り組みを進めていて、26日富山市内で県内の中古車販売店が加盟する団体と協定を結びました。
この協定では、富山県や近隣の県で大規模な災害が起きた場合に、中古車販売店が提供できる車両を速やかに確保し日本カーシェアリング協会が被災者に貸し出す手続きを行うことになっています。
災害時には、車が水没したり破損したりしてその後の生活再建の大きな支障となることから協会ではこの取り組みを積極的に進めていて東日本大震災以降に起きた23の災害でのべ2800台を貸し出したということです。
日本カーシェアリング協会の吉澤武彦代表理事は「近年は豪雨被害が頻発し、車が水没することが多く被災地では車不足が大きな課題となっています。多くの人の理解と協力が課題解決の一歩になります」と話していました。