城端線・氷見線 あいの風とやま鉄道が経営引き継ぐ

路線の維持や利便性の向上が議論されてきた城端線と氷見線は、あいの風とやま鉄道がJR西日本から経営を引き継ぐことが決まりました。

県西部を走る城端線と氷見線をめぐっては、国の支援制度を活用して路線の維持や利便性の向上を図ろうと県と沿線の4つの市、それにJR西日本などからなる「城端線・氷見線再構築検討会」で議論が行われています。
23日夜富山市内で3回目の会合が開かれ、あいの風とやま鉄道がJR西日本から城端線と氷見線の経営を引き継ぐことが了承されました。
あいの風とやま鉄道の現在の路線と経理を区分した上で、県と沿線の4つの市が城端線と氷見線に必要な出資や経営安定のための支援を行い、それ以外の市町村に負担は求めないことも決まりました。
また、運転士や技術系の要員の確保についてJR西日本が協力することや、レールやまくら木などの本格的な再整備を協力して行うことなどについても合意しました。
出席した4つの市の市長からは、列車を一定の間隔で発着させるパターンダイヤの導入による接続時間の短縮や朝のラッシュ時の混雑緩和に向けて本数を増やしてほしいといった要望が出され、今後、具体策を検討していくことになりました。
検討会では年内に、国の新たな支援制度の要件となる実施計画の案をとりまとめることにしています。