常願寺川沿いにクマが移動か 目撃相次ぎ警戒を呼びかけ

23日朝、富山市と立山町の間を流れる常願寺川沿いでクマが目撃されたと警察に通報がありました。
常願寺川沿いでは、21日以降、目撃情報などが相次いでいてクマが川に沿って移動している可能性もあるとして自治体が警戒を呼びかけています。

23日午前6時ごろ常願寺川左岸の富山市西番を流れる用水の橋の上で、おとなのクマを目撃したと車で通りがかった人から警察に通報がありました。
クマは、常願寺川の方向に走り去ったということです。
また、午前8時前にも、この現場に近い住宅の柿の木にクマの爪痕が残されていると通報がありました。
常願寺川沿いでは、21日朝以降、この場所からおよそ6キロ下流にあたる富山市日俣などで、おとなのクマが目撃されたり足跡が見つかったりしていて、クマが川沿いを移動している可能性もあるとみられています。
また、対岸の立山町利田でも、22日夜10時ごろ、子グマの目撃情報があったということです。
一方、10月17日にクマに襲われたとみられる79歳の女性が死亡した富山市江本の現場の近くでは、23日も警戒が続いていて、熊野小学校では、教職員が見守る中、保護者が子どもを車で送り届ける姿が見られました。
熊野小学校の森田誠校長は「子どもたちには、外出を控えたりクマ鈴をつけたりして自分の命は自分で守るよう呼びかけています。保護者の負担は大きいですが、やむをえないと思います」と話していました。